今回は、3人のお子さんを育て上げ、現在お仕事を退職されたM様のホロスコープを拝見しました。
あっという間の子育てを終え、自分の時間を持てるようになった今、ふと立ち止まり、
「何でもできる今、私はこれから何をしたいんだろう?」と感じていたタイミングで、sticoを見つけてくださったそうです。
私自身もホロスコープに救われた経験があり、
“必要な時に、必要な人と出会わせてくれる星の導き”は本当に不思議だなあと感じます。
てんびん座に集まる星たち
M様のホロスコープの特徴は「てんびん座」。
太陽・月・水星と、主要な天体がてんびん座に位置しています。
てんびん座といえば、その名の通り“バランス”の星座。
片方に傾くと自然にもう片方で調整しようとするように、
人間関係でも「空気を乱さないように」「みんなが心地よく過ごせるように」と無意識にバランスを取る傾向があります。
究極を言えば、“もっとも普通”を保つことが安心材料。
M様の場合、それが「楽しみ」や「子ども」を表す第5ハウスにあるため、
三人のお子さんそれぞれにしっかり愛情を注ぎ、家族全体のバランスを取る努力をされてきた方だと感じました。

今後のテーマは「MC×土星=新しい挑戦」
ここからが本題です。
M様のホロスコープでは、社会的な目的を示すMC(天頂)に、
「みずがめ座の土星」がほぼ重なる位置にあります。

Stico
MCとは 個人が人生で目指す最終的な到達点や目的
土星は“厳しいお父さん”のような星。
小さい頃は厳しくて嫌だけれど、大きくなってお父さんの言うことってやっておいてよかったと思うこと、ありませんか?
そんな“試練と成長”の象徴です。
その土星が、みずがめ座(革新・自由・独立)の位置にあるということは、
「前例にとらわれず、自分のやりたいことを形にしていくことで成功する」という強いメッセージ。
土星×みずがめ座×MCは本当に強いメッセージだと思います。
M様はお花や絵など、たくさんの趣味をお持ちだそう。周りから人に教えられるレベルだよ!と言われますが、
「やったことがないし、このレベルでいいのかな」と一歩を踏み出せずにいるとのこと。
それはまさに、てんびん座の“周囲への気づかい”が発動している状態です。
MCに土星があるということは、努力を重ねた人ほど実を結ぶ配置。
しかも、それがみずがめ座にあるということは、周りをきにせず挑戦することこそ成功の鍵なのです。
サビアンシンボル「倒された木をのこぎりで切る男」
また、サビアンシンボルも併せて見てみました。
土星のある度数のサビアンシンボルは、
「倒された木をのこぎりで切る男」。
これは、過去との決別・新しい人生への再構築を意味しています。
子育てや家庭という大きな役割を終えた今、
“家”や“責任”という枠から少しずつ独立し、
「自分の心が動くことをしていい」段階に来ているという星のサインです。
星が伝えるメッセージ
お話を伺っていくと、M様の本音は
「挑戦してみたいことはあるけれど、何十年もそういう気持ちを抑えてきたから、今さらできない」
というものでした。
でも、M様の星は“何歳になっても挑戦を後押しする”配置。
むしろ今だからこそ、星がその一歩を応援しています。
家族のために長くバランスを取り続けてきたからこそ、これからは“自分の心のバランス”を大切にしていい。
星はそのように語りかけています。
Stico