天職は“職”ではなく“環境”かもしれない
今年の6月に正社員を辞めて、
朝は子どもを見送ったあとランニングして、
そのあと仕事をする。
そんな自分のペースで生活するようになって気づいたこと。
それは、「天職」って必ずしも“職業”の話じゃないのかもしれない、ということ。
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たとえば、ある職人さんがいるとして。
ものづくりが大好きで、その時間に没頭したい人だとしても、
しょっちゅう電話が鳴ったり、誰かに話しかけられたり、突然来客があったりしたら、
たとえ“職人”という仕事が好きでも、その環境の中では「天職」とは言えないんじゃないかと思う。
本当に“天職”だと感じられるのは、
好きなことに集中できる環境と、
自分の生活を安心して支えられる最低限の収入がそろったときなんじゃないか。
「好きなことを仕事にする」の落とし穴
「好きなことを仕事にしたい!」という声はよく聞く。
それを否定するつもりはまったくないけれど、
私は最近、「好きなこと」そのものよりも、
“好きなことをできる環境”の方がずっと大事なんじゃないかと思うようになった。
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たとえば私の場合、「海外」や「外国の方と話すこと」が大好きだった。
だからこそ、前職ではその“好き”を活かせると思って貿易系の会社に入った。
でも、そこではミスが許されない書類作成や、
毎日時間に追われるプレッシャーがあって、
いつも交感神経がバチバチ。
仕事が終わっても心が休まらなかった。
確かに「好きなことを仕事にしていた」はずなのに、
それが本当に自分にとってベストな形だったか?と聞かれると、今は少し違う気がする。
“好きなこと”を仕事にできても、 それを“心地よく続けられる環境”がなければ、天職にはならない。
私が気づいた“心地よい働き方”の形
いま私は、
- マーケティング会社の事務局で書類作成やちょっとした仕組みづくりの仕事
- 以前からご縁のある経営者ランナーのもとでライター・商品販売
- そして占い師としての活動
この3つを軸にお仕事をしている。
もちろん集中しなきゃいけない時はあるけれど、
どれも比較的緩やかな時間の流れで働けていて、カフェでもできるような環境。
この働き方を決めたとき、「天職が何か」を考えていたわけではなくて、
ただ子どもの時間と自分の時間、どちらも大切にしたいという思いから始まった。
結果的に、それが今の私にとっていちばん自然で心地よい働き方になっている。
天職を探すときに大切な視点
だから最近は思う。
天職を探すときは、「何をやるか」だけじゃなくて、
“どんな環境で、どんな自分でいたいか”を一緒に考えることが大事なんじゃないか、と。
仕事そのものよりも、
その仕事を通して“どんな状態の自分でいられるか”。
そこにこそ、本当の「天職」がある気がする。
…ちなみに私は「天王星・海王星が山羊座」の世代。
「働き方の常識を変える」ことをテーマに生まれてきた世代だと言われています。
だからこそ、“職”より“環境”という気づきに惹かれるのかも・・・。